「図鑑」と銘打っているだけあり、農園ごとの茶葉の紹介がとても詳しいです。特にダージリンはたくさんの農園が取り上げられています。そのほか、「紅茶の淹れ方(P179~)」、「ブランド別紅茶カタログ(p199~)」、コラムも充実しています。
今、手元に置きたい本の候補、ナンバーワンです。
写真もきれいで、素敵なティーカップがたくさん使われています。が、未熟者にはどこのブランドのカップかわからないもののほうが多く、銘柄が書いてあればもっとありがたかったな。
この本が欲しくなった理由
やはり主要な農園の情報が網羅されているところ。 各ページ揃いの体裁で茶葉のデーターが掲載されていて、とても見やすいです。私は収集癖があって、この本はコレクション欲をほどよく刺激してくれます。
まだ農園をきちんと意識する域には遠く及びませんが、お茶を味わうと同時に異国の農園とそこで働く人たちに想いを馳せることができるのも農園モノの魅力だろうな、と想像しています。もし、農園がわかる紅茶をいただく機会があれば、この本で調べながら味わいたいと思いました。
いつもの食事でも生産者のことをもっと考えられたらよいのですが、情報が少ないこともありますし、すべて考えていたら感情的にもキャパオーバーになってしまい、なかなか難しいです。
せめて、お茶やチョコレート、フルーツなど新興国の農産物は、その国の特産物をいただくことのありがたさを感じ、フェアトレードなどできちんと報酬が行き渡ることを願いながら頂戴したいと思っています。