イラストも山田さんによるもので、全体に山田さんの人柄が溢れています。
私が初めてカレルチャペック紅茶店を知ったのは、もう10年以上前です。吉祥寺の「トムズボックス」という絵本ショップを訪れたとき。カレルチャペックの一角にトムズボックスがあるような感じでした。今はそこからはカレルチャペックは撤退していて、トムズボックスも今年で閉店。時の流れを感じます……。
最初にこの本を見た時は、イラストや色が多く、目がチカチカして読みにくそうだなと思ってしまったのですが、ちゃんと読み始めると一気に読んでしまいました。
これまでに読んだ紅茶の本と比べると、お菓子のレシピが数多く収録されているので、お菓子作りに興味が出てきたときには大いに参考にしたいと思います。
この本に感銘を受けた理由
山田さんの紅茶への愛情、熱意がとても強く感じられる本でした。紅茶そのもの、紅茶を飲む人、紅茶を作る人……すべての人と紅茶に愛情を持った眼差しを注いでいることが、ページから溢れています。
p52 「ティーパーティーをひらきましょう」 の中で
1 お茶はたっぷり正しく入れて2種類は用意する。2 お茶菓子もできれば2種類以上用意する。3 花を飾る。この3点をおさえれば、小さいけれどすてきなティーパーティーがひらけます。の言葉には、なんだかよくわからないトキメキを覚えてしまいました。
また、「スペシャル対談」(P131~)では、実業家としても本当に高い志と視点を持っているのだな、ということがとてもよくわかりました。今後も紅茶文化を牽引するお一人であってほしいと思います。