『紅茶屋のつぶやき』堀江敏樹

2015年12月18日金曜日

紅茶の本

ティーハウスムジカの生みの親、堀江敏樹氏の『紅茶屋のつぶやき』を読みました。


全体的に、今の日本の紅茶の現状や、紅茶業界?に警鐘を鳴らす内容です。2015年4月発行なので、リアルタイムな現状だと言えると思います。特にペットボトルの紅茶への嫌悪感?は相当なものの様子です。環境の側面からも、飲み物としての紅茶のおいしさの面からも、かなりしつこく糾弾しています。紅茶を自分で淹れるようになる前から、ペットボトルの紅茶をあまり好まなかった私も「そこまで言わなくても……」と心配になってしまうほど(笑)。

それから「渋み」を避ける風潮を大変憂いておられるようです。渋み。ないとつまらないけれど、強すぎるとやっぱり飲みづらいです。濃くなったら湯を足せばいいとあるのですが、 2杯目の紅茶に湯を足すと、他の風味は薄まっても渋みは薄まらず、かえって飲みにくくなることが多いと個人的には感じています。

「辛口」「嫌味」「毒舌」とご本人がおっしゃっているように、確かになかなかの毒舌ではありますが、テンポのよい文章と紅茶への深い愛情が行間から溢れていて、グイグイ読まされました。

もっと紅茶を日常に、感覚的に淹れたり飲んだりしていいんだ!ということがよくわかります。といいつつも、少々お説教っぽい本書なので、若干の矛盾も感じますが^^;

今、私は紅茶の茶葉の量や蒸らし時間を記録していますが、それはマニュアルを作りたいとか、「キッチリ正しく淹れなければ」という思いではなくて、もうちょっと遊びの要素が強いです。「今日は2分だったから次は3分でやったらどうなるかな??」とか。せっかくそう思ってもメモしておかないと忘れてしまうので。

この本の楽しかったところ
●古今東西の紅茶のパッケージの写真、茶器の写真が載っている
茶葉産地(インド・スリランカ・中国)や東南アジアの雑多で庶民的な雰囲気が伝わってくる写真も多く、紅茶につきまとう「オシャレな奥様のサロン」のようなイメージにやや抵抗を感じている私にとっては、とてもワクワクする写真でした。


にほんブログ村 グルメブログ ハーブティー・紅茶へ
follow us in feedly




このブログを検索

購入履歴

カテゴリー

中国茶・台湾茶種類

日本茶産地・種類

ブログ アーカイブ

にほんブログ村 にほんブログ村へ

QooQ