『紅茶 味わいの「こつ」: 理解が深まるQ&A89』川﨑武志/中野地清香/水野学

2018年4月25日水曜日

紅茶の本

『紅茶 味わいの「こつ」: 理解が深まるQ&A89』川﨑武志/中野地清香/水野学 を読みました。

イラストが少しあるだけで、写真は一切ない本は、紅茶本としては珍しいのではないでしょうか。

タイトルの通りQ&A形式で、紅茶の「今」の知識が網羅されています。
著者のお三方は、私がこれまで読んだ本の著者の方々よりお若く、自分と年齢が近いせいか、感覚的にも近しいものがあったようで、とても読みやすかったです。

とはいえ、数年前だとまだ難しかっただろうなあ、と思います。それぐらい情報量はたっぷりありました。


特に興味深かったのは、P41から始まるPART2で語られた「渋み」について。特にQ21やQ22 で、理路整然と渋みについての評価、考察がなされています。かねてから言語化が特に難しいと感じていた渋み。「なるほど!」と膝を打つ思いで読みました。

また、Q23では天候がお茶の風味に与える影響についても語られています。このブログで書いている記録にもお天気のメモを付けようかなと、ちょっと思ったほど。

私自身が気圧や雨天時に調子が変わることが多いので、体調によって風味の感じ方が違う感触はありましたが、人間だけでなくお茶も天気に影響されていたとは!


PART3(P83~)は、紅茶の産地のお話。それぞれの産地の高度や気象、歴史、茶摘みや製茶の仕方にも言及があるので、立体的に産地の特徴を知ることができました。「産地とか茶園とか、覚えにくいなあ」と思っていましたが、読みごたえもあり、するする頭に入ってきました。

●この本でびっくりしたこと
各国の茶園で働く人に支給される茶葉の量
P166、167のコラム「茶園で働く人たちの紅茶の楽しみ方」に、各国の茶園で働く人に支給される茶葉の量が書かれています。私が飲むお茶の量が、如何に少ないかがよーくわかりました(笑)。


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